キャベツカモフラ・迷彩柄シャツ / ユニセックス

キャベツの断面をトレースし、迷彩トーンにカラーリングした総柄シャツ。
自然由来のレイヤーと曲線が、一般的な迷彩柄よりもナチュラルなシルエットに。
ミリタリーシャツ感覚で気負わずスタイリングに取り入れられます。

--------------------

ビッグシルエット、ユニセックスのとろんとした素材感の開襟シャツ。
柄に柄を重ねたり、モチーフにダブルミーニングを持たせたり、時間軸や生態系などのコンセプトを込めたり、「柄」の可能性を探る "Layered Pattern Collection" シリーズ。
昇華転写で柄はきれいな仕上がりに。一番上のボタンまで留めて襟を閉じることもできます。

1. 40年先まで残る、柄シャツ
デザイナーである私、酒井聡は古着屋やフリマアプリで80年代、90年代のシャツをよく物色します。そしてその多くが柄シャツであることに気づきます。
汗ジミや黄ばみ、泥はね、食事汚れなどは柄の中に溶け込みます。古さが柄に雰囲気を醸してくれるのです。
「エシカル」や「サステイナブル」をことさら強調するつもりはありません。
デザイナーとして、40年後にも自分のクリエイションが残りえること、学生が袖を通して意気揚々と出かける未来がありえることにロマンを感じます。

2. 汚れても良い、柄シャツ
私は2歳の息子と生活をともにしています。
外食をする際、並んで座っていると彼は食べものにまみれた手で私の肩に手をかけてソファー席に立ち上がります。そのたびに私は憂鬱な気持ちになります。柄シャツを着ているときを除いて。
「汚れても良い（目立たない）服」は心と生活にゆとりをくれます。
汚れたベンチに座ったり、雨上がりの道路を自転車で駆け抜けたり、子どもと砂にまみれたり気兼ねなくできるアイテムは白シャツよりもある意味ナチュラルではないでしょうか。

3. 取り入れやすい、スタイリングしやすい柄シャツ
柄シャツに馴染みのない方は「スタイリングしにくいんじゃないか」と思われるかもしれません。
多色使いの柄シャツは、柄の色をピックアップしてボトムやシューズを選ぶと簡単にまとまります。合うアイテムが意外と多く、忙しい朝でもすぐにコーディネートが決まるのです。
ジャケットのインナーやたすき掛けスタイルでアクセントとしても活躍。
更におすすめしたいのが、5点以上揃えることです。柄シャツアイテム1点だと、一度着ると、次に着るまで間を空けたり、同じ人と会うときに着用を避けたり気を使う部分もありますが、5点あると柄シャツが自分のスタンダードになり、着用頻度が途端に気にならなくなります。

4. シルエットを塗りつぶすアクセサリー
最近オンラインで人と会う機会が少なくないと思います。しかし解像度の低いオンライン通信では生地や仕立てのディティールが相手には伝わりません。「おしゃれ」というコミュニケーションにおいて柄シャツのような分かりやすさがものを言いやすい時代にシフトしているのです。
身体のシルエットを塗りつぶしてくれる特性は、ジェンダーレスという新しいスタンダードにもフィットします。
好きな柄をアクセサリー感覚で身につけましょう。

5. 何度も繰り返した先に未来がある
世の中はパターンで溢れています。
地球の自転と時間、細胞の分裂、ポリエステルの構造式、ひまわりの種の配列、生態系、世代、地層、四季から歴史まで、複雑に重奏された再生産の中でバランスが保たれています。
このECサイトもたくさんのイテレーションと繰り返すプログラム処理の上に成立しています。
私たちが日々を生きること自体が繰り返しです。
自宅とオフィスの道を何度行き来したことでしょう。何度スマホを立ち上げて、何度好きなアイスを食べて、何度部屋を掃除して、何度笑って、これから何度苦しい思いをするのでしょう。
有限の時間がパターンで埋められていく。8の字を何度も何度もなぞり続ける。そこから飛び出せる勢いがつくまで。

街に彩りを、心に粋がりを。